こんにちは、映画好きブロガーの尚美です。
今回は、2023年12月に公開され、興行収入45億円超えの大ヒットを記録した話題作『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』を鑑賞した感想レビューをお届けします。
SNSでも「泣ける」「今年イチの純愛映画」と話題になった本作。
一言で言えば「心をえぐられるような、けれど温かい涙」が流れる、そして戦争は絶対にダメ!!と強く感じる映画でした。
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「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」はこんな人におすすめ
- 泣ける映画を探している人
- 戦争映画は苦手だけど、ヒューマンドラマや恋愛要素があれば見てみたい人
- 若手俳優のフレッシュな演技を楽しみたい人
あらすじ(ネタバレなし)
現代の女子中学生現代の女子高生・加納百合が、ひょんなことから1945年第二次大戦末期の日本にタイムスリップしてしまう。
戦時中の厳しい生活のなかで、特攻隊員の青年・佐久間彰と出会い、心を通わせていきます。
しかし、やがて2人を引き裂く“運命の日”が迫ってきて——。
事実から受けた衝撃がそのまま伝わってくる原作
この作品は愛知県で高校の国語教師をされていた原作者の汐見夏衛(しおみ なつえ)さんが、中学生のとき、出身地鹿児島の知覧特攻平和会館に行った際に特攻隊員の遺品などを見た衝撃が大きくて、ずっと自分の中に残っていて執筆されたフィクション作品ですが、
wikipediaによると汐見さんは未来を形成していく若者たちが、社会の中心的な立場になった時に忘れてはいけないものをどうしても伝えたくて「現代の子を主人公にして、自分たちと同じような価値観で、自分たちと同じような考え方の女の子の目で戦争を見たら、どう映るか。自分たちの身に寄せて考えてくれるのではないか」と語っているそうです。その想いがひしひしと伝わってきました。
実在した方をモデルにした役も
作中には実在した鹿児島県の食堂「富屋食堂」の経営者で多くの特攻隊員の面倒を見た「特攻の母」と呼ばれる鳥濱トメさんをモデルにした人物も登場しています。
富屋食堂の鳥濱トメさんゆかりのお店が鹿児島と東京にあるようです
大東亜戦争末期、陸軍最大の「特攻隊の基地」となっていた知覧という場所にある知覧茶屋(鹿児島県南九州市知覧町郡17856)では「鳥濱トメ」さんの味を引き継いだメニューが食べられるようです。
東京は特攻隊を含む第二次世界大戦の戦没者が祀られている靖國神社の外苑休憩所靖國八千代食堂(東京都千代田区九段北2-1-4靖國神社外苑休憩所内)では、この富屋食堂の鳥濱トメさんの玉子丼を再現した物が食べられるそうです。
感想:戦争×青春ラブストーリー、なぜタイムスリップなのか
正直、「タイムスリップもの」と聞いて軽いラブストーリーを想像していましたが、いい意味で裏切られました。昭和の空気感や戦時下の生活描写が丁寧で、背景にある重みをしっかり感じさせてくれます。
そして主演のお二人、福原遥さんと水上恒司さんの誠実さが画面から溢れています。
主人公の百合は最初、反抗的で現代っ子らしいキャラとして描かれますが、彰と出会い、戦争の現実に触れていくうちに成長していきます。この変化がとても自然で、感情移入せずにはいられません。
そして彰。もう、彼が本当に尊い。まっすぐで優しくて、仲間想いで、百合のことを真剣に考える姿がひたすら健気。彼の決断には涙しかありませんでした。
そして、最初は「またタイムスリップかい」と思っていたのですが、原作者の汐見夏衛さんが先生だった事、若い世代にどうすれば自分事として表現できるかという視点で描いたというのを読み、なるほど!!確かにストーリー後半で、もしかしたら自分でもこう思うかも!!という心境になりました。
なぜ泣いてしまうのか?
この映画が「泣ける映画」としてこれだけ支持されているのは、物語の力だけではなく、演出・音楽・映像美の総合力だと感じました。
とてもシンプルですが大切な人を愛することや大切に思うこと、それを主演のお二人(福原遥さんと水上恒司さん)た二人を取り巻く人々が真摯に演じている事で、凄く感情移入していきました。
そして彼らの周りの人々の心も伝わってきます。いつの間にか昔の話ではなく、まるで今起こっているようにも感じてしまいました。
キャストの方々の真っすぐで確かな演技で想いが伝わってくる
タイムスリップしてしまう加納百合(かのう ゆり)〈18〉役を福原遥さん、百合が出会う特攻隊員の佐久間彰(さくま あきら)〈21〉役を水上恒司さん。お二人の確かな演技力が凄い!!
そして、千代ちゃん役の出口夏希さんも素敵でしたね。
福原遥さんは元子役で今までも数々の難関オーディションを勝ち抜いた実力派。2012年雑誌『ピチレモン』専属モデルオーディションで約9,000人の中からグランプリ4名に選ばれたり、2022年NHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』で2,545人の中からヒロイン岩倉舞役を選ばれたり。そして、現代の女子高生にも見えるのに昭和の時代に迷い込んでも違和感がないのが凄いです。
水上恒司さんはテレビドラマ『中学聖日記』のオーディションで主演の有村架純さんの相手役に大抜擢され第99回ドラマアカデミー賞助演男優賞も受賞されています。2021年に第44回日本アカデミー賞の新人俳優賞も受賞されています。(デビュー当時は岡田健史さんという芸名でご活躍されていました)
実力派ですね!!
出口夏希さんは中国出身東京育ち、渋谷でスカウトされたそうです。「Seventeen 夏の学園祭2018」でミスセブンティーンに選ばれ、映画初出演作は映画『沈黙のパレード』、ドラマ『BLUE MOMENT ブルーモーメント』では北京語にも挑戦されています!!多才ですね!!
そんなリアリティが観客の心に響くから泣いてしまうのではないでしょうか。
松竹さんのYouTubeチャンネルで、メイキング映像を見つけました!
断髪式や軍事訓練の様子など、こうして少しずつリアルな状況に近づけて行ったのですね。凄い!!
まとめ:過去と未来をつなぐ、忘れてはいけない想い
『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』は、「今をどう生きるか」を観る人に問いかけてくる映画です。戦争の記憶を次世代に繋ぐという重みと、若者たちの眩しい純愛が融合したこの作品は、きっとあなたの心にも深く残るはず。
涙を流す覚悟でご覧ください。
今、世界で戦争が起こっていますが、それぞれの人に背景があり人生があり、想いがあり、それを想像せずにはいられない作品でした。
本作は2025年8月8日の夜9時〜11時29分から日本テレビ系の「金曜ロードショー」で地上波初放送されました。
そして!なんと!続編が映画化されるそうです!!
そのタイトルは『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』
放送原作本も出版されていますが、見逃してしまった方は映画もAmazonプライムビデオでも配信されています。
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映画本編を見る

あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。
原作本を見る

あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。 (スターツ出版文庫)
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