今回はジュリエットビノシュ最新主演映画「ポトフ 美食家と料理人」( 2023年12月15日日本劇場公開)の魅力や、ジュリエットビノシュについて、映画「ポトフ 美食家と料理人」についてなど書いてみたいと思います。
この作品は2023年のカンヌ国際映画祭で優秀監督賞を受賞しています。
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この記事を最後まで読むと受け取れる事は?
・映画「ポトフ 美食家と料理人」を観に行くか迷っている人の参考になる情報が読めます。
・映画「ポトフ 美食家と料理人」に隠された二つの愛のストーリーについて知れます。
・映画「ポトフ 美食家と料理人」はどんなストーリーでどんな内容かが知れます。
・映画「ポトフ 美食家と料理人」と全く同じではないですが、料理監修をしたシェフのレストラン予約情報を知れます!東京にあります。
ジュリエットビノシュ主演映画「ポトフ 美食家と料理人」の内容は?
「ポトフ 美食家と料理人」は、ジュリエット・ビノシュさん主演でトラン・アン・ユン監督が贈る、食べることと生きることについての美しい物語。この映画は、美食家ドダンと、彼のメニューを再現する料理人ウージェニーのラブストーリー。予告編では、二人で皇太子に最高級の「ポトフ」を作る話のように見えるが、実際の内容は、長年連れ添った美食家と料理人の二人の関係性の奏でる愛の話です。
この作品は、原作(“The Life and Passion of Dodin Bouffant, Gourmet”(英題))に出会った事で始まったそうです。物語の中で食べ物、料理について語るシーンが秀逸だったとのこと。
そしてそのエッセンスに加え、トラン・アン・ユン監督は⻑く続いているカップル、うまくいっている夫婦関係を描いてみたいというチャレンジを加えたとインタビューで話しています。
余談ですが、この作品の準備期間は25日間しかなかったと、今作のアートディレクション、衣装を担当した監督の奥様がインタビューで語っています。その装飾の豊さにそれを聞いて驚くと思います。おそらくお二人は常に映画をどう豊かにできたのではないでしょうか?
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映画「ポトフ 美食家と料理人」に隠された二つの愛のストーリー
そう!今作のアートディレクション、衣装を担当したトラン・アン・ユン監督の奥様です!!監督と奥様の関係も素敵ですよね。
そしてなんと!主演のお二人、天才料理人を演じたジュリエット・ビノシュさんと、彼女に恋する美食家の役を演じたブノワ・マジメルさんは元ご夫婦。しかし離婚されていて、この作品まではずっと離婚してから20年間一度も共演していなかったそうで、20年ぶりの共演作品。
その事もトラン・アン・ユン監督は知っており、先にキャスティングされたジュリエット・ビノシュさんにご相談したところ、ビノシュさんはマジメルさんが引き受けてくれないのではと不安だったそうですが、マジメルさんが快諾されたようです。この時点ですでに愛を感じますよね。
元々、トラン・アン・ユン監督はジュリエット・ビノシュさんとお知り合いで(エージェントが同じだそうです)このプロジェクトが始まった時から一緒にやろうと約束されていたようです。
きゃーーーーー!なんてロマンティック!!
あるインタビューでは、撮影の中で、ジュリエット・ビノシュがブノワ・マジメルに台本にはないキスを即興でしたシーンもあったようです。きゃーーーー♡
そしてブノワ・マジメルさんも重要なラストシーンで、台本とは正反対のこと言ったそうです。そして彼は監督に『彼女の目を見ていたら、つい言ってしまったんだ』と話されたそうですよ。
その言葉も気になりますよね!!!
ジュリエット・ビノシュさんとブノワ・マジメルさんが出会った作品が1999年に映画『年下のひと』。この作品でお二人は共演しその後結婚、一人娘がいらっしゃるようですが2003年に離婚。
お二人の出会いの作品、映画「年下のひと」気になりますね!!!
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トラン・アン・ユン監督とはどんな方?
トラン・アン・ユン監督は1962年ベトナム生まれ。1975年家族でフランス移住。今作でアートディレクション、衣装を担当したのはトラン・アン・ユン監督の奥様であるトラン・ヌー・イェン・ケーさん。
(※トラン・ヌー・イェン・ケーさんは女優でもあり、『青いパパイヤの香り』の主演。「シクロ」「夏至」「アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン」にも出演)。
ご夫妻はベトナム系フランス人。監督が常に映画作りで大切にされているのは「人生の2つの官能性に関わる事柄。食べることとメイクラブをすること。そんな官能的な感情を映画として表現したいと思った」とインタビューで話されています。
「青パパイヤの香り」第46回カンヌ国際映画祭カメラドール(新人監督賞)、第66回アカデミー賞でベトナム語映画として初!外国語映画賞にノミネート!
「シクロ」(1995)第52回ヴェネチア国際映画祭金獅子賞
「ノルウェイの森」(2010)
「エタニティ 永遠の花たちへ」(2017)
※監督はインタビューで裏話として「エタニティ 永遠の花たちへ」でも料理のシーンを書いていたが、その時は資金不足でそのシーンは撮れなかったとのこと。その想いも今回の作品には込められているのですね。
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「青パパイヤの香り」はパリ郊外にサイゴンの一軒家をセットで表現したそうで、1人の少女の成長を描く物語。その少女が成長した姿を演じたのが現在の監督の奥様です。
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「ノルウェイの森」の6年後に監督された「エタニティ 永遠の花たちへ」は19世紀末のフランスが舞台の三世代の物語。映画「アメリ」のオドレイ・トトゥが出演しています。
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村上春樹の世界的ベストセラー小説を映画化した「ノルウェイの森」は、松山ケンイチさん、菊地凛子さん、水原希子さんが出演されています。日本を舞台にした作品。個人的には菊地凛子さんの儚い演技が素敵でした。
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「ノルウェイの森」に出演されていた菊地凛子さんについては最新作から過去作まで、別のブログでも書いていますので、もし宜しければ覗いてみて下さい。
原作は何?
原作はマルセル・ルフの「小説情熱的な美食家」(1924年)(原題:The Passionate Epicure : La Vie et la Passion de Dodin-Bouffant, Gourmet)のドダン・ブーファンに基づいていると言われていますが、調べてみたところ、まだ日本語訳はなさそうでした。おそらく、こちらだと思われます↓
The Passionate Epicure: La Vie et la Passion de Dodin-Bouffant, Gourmet (Modern Library (Paperback))
芸術的な食事の監修は?
インタビューによるとピエール・ガニェールさんとミシェル・ナヴェスさんのようです。
冒頭は料理を調理する長回しシーンがあり圧巻の料理シーンには息を飲みつつ、唾を飲みます。見事なシェフを演じる俳優の動き、カメラの動きは圧巻です。
そこで奏でられる料理の音の豊さに魅了された監督は、音楽を使わずに、その調理の音だけで構成されているシーンもあります。なんとこの作品ではポトフのシーンの撮影に約40kgのお肉が使われたそうです。あるインタビューによると、使われたお料理は全てセットでスタッフ皆で食べたようですよ。
ピエール・ガニェールさんはパリの8区のレストラン「ピエール・ガニェール」の三ツ星オーナーシェフ。実は日本の東京にもANAインターコンチネンタルホテル東京の中にピエール・ガニェールさんがプロデュースする現代風フランス料理のレストランがあります。
そのお店はこちらからご予約可能です↓
ピエール・ガニェール/ANAインターコンチネンタルホテル東京の予約ページクリスマスはこのレストランで食事を味わいながら、映画「ポトフ 美食家と料理人」の感想を語らうのもいいかもしれないですね♡
美食家ドダン役のブノワ・マジメルの傑作「ピアニスト」
本作で美食家ドダン役のブノワ・マジメルさんは映画「ピアニスト」(2001年)でカンヌ国際映画祭男優賞を受賞しています。
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まとめ
映画「ポトフ 美食家と料理人」は、食べることと生きることの素晴らしさを称賛し、観客に美食と人を愛する魔法を伝える映画です。
そしてそのスパイスとして、主役のお二人を演じるのが本当に夫婦だったジュリエット・ビノシュさんとブノワ・マジメルさんが演じている事。そして、その映画を演出&アートコーディネートされているのがトラン・アン・ユン監督とトラン・ヌー・イェン・ケーさんご夫妻。その愛が映し出されていると感じました。
料理の力が人生にどれほど豊さを感じさせてくれるかが伝わる作品で、観る価値があると確信します。
お料理が好きな方、そして誰かを愛する人におすすめの一本です。
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