こんにちは!
今回は、2025年3月30日まで、
清澄白河の東京都現代美術館で開催中の「坂本龍一 | 音を視る 時を聴く」を観に行く前に、事前に知っていると展示を更に楽しめる情報をご案内させて頂きます。

私は尚美と言います。坂本龍一さんのファンです。私の好きな楽曲は、なんと言っても『戦場のメリークリスマス』と坂本龍一さんがヴォーカルをした『左うでの夢』です。
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坂本龍一展 「坂本龍一 | 音を視る 時を聴く」2025年所要時間は?
「坂本龍一 | 音を視る 時を聴く」へこれから行く方の参考になれば幸いです。
私は平日の午前中11時頃に前売りチケットなしで行きました。
当日券購入の為に、まずは入口受付で20分待ちでした。
所要時間は人によって違うと思いますが、私自身は歩き疲れてカフェでまったりしたので、だいたい3時間前後でした。地下2階の野外、「霧の彫刻家」中谷芙二子さんの展示を体験したくて霧が出るのを待ち(私が行った2025年1月は霧の展示は毎時00分/30分スタートだったので)その待ち時間もありました。(各回約10分)
カフェの席が空くまで、併設展「開館30周年記念プレ企画 竹林之七妍 小さな光 イケムラレイコ マーク・マンダース Rising Light/Frozen Moment」も見ました。
こちらはガラガラでしたが、女性アーティスト達の作品がとても興味深く、本邦初公開作品もあったのでお勧めです。

坂本龍一さんと高谷史郎さん(ダムタイプ)による舞台作品「TIME」
知っておくときっと展示が楽しい情報、まず一つ目。
坂本龍一さんが最後に残した劇場作品「TIME」をご存知でしょうか?
坂本龍一さんが全編を書き下ろし考案したコンセプトのもと、ダムタイプ
(アーティスト・グループ)の高谷史郎さんがヴィジュアルを担当した舞台「TIME」という作品があったそうです。私もこの展示で初めて知りました。
今回、東京都現代美術館ではこの舞台を基に再構成された新作が見られます。
調べてみた所、2021年にオランダ・アムステルダムの芸術舞台の祭典「ホランド・フェスティバル」で世界初演された賞賛された作品。日本の初公演は2024年3月におこなわれたそうです。
こちらなんとタイムリー!WOWOWで3/6までオンラインアーカイブが配信されています!!
WOWOWに入らないと観れませんが事前に観て行くのも、後から見てみるのもいいかもしれません。
WOWOWで見る↓「WOWOWの検索で“TIME 坂本龍一×高谷史郎×田中泯”を探して下さい」
TIME 坂本龍一×高谷史郎×田中泯をWOWOWで観るWOWOWにて「ダムタイプ高谷史郎 自然とテクノロジーのはざま」という2018年のドキュメンタリーも見れるようです。
展示の一部に登場するダンサー田中泯さん
知っておくときっと展示が楽しい情報、二つ目は田中泯さん。
ご存じの方も多いと思いますが、田中泯さんが出てくる映像作品があります。
田中泯さんは日本では多くの映画やテレビドラマに出演されていますがダンサーです。
第76回カンヌ国際映画祭でヴィム・ヴェンダース監督の映画『PERFECT DAYS』に出演されております。映画『PERFECT DAYS』はAmazonプライムビデオにて配信中。事前に観てもいいかも。
Amazonプライムビデオで見る↓こちらの作品でも主人公にしか見えないという印象的な役ですが、今回の展示でも印象的な配役でした。

PERFECT DAYS
ダムタイプや高谷史郎さんについて知っておきたい
知っておくときっと展示が楽しい情報、三つ目はダムタイプと高谷史郎さん。
ダムタイプとは、京都市立芸術大学の学生が中心となり結成されたアーティストグループ。
違う専攻のメンバーが集まり、ボーダレスなアート集団を目指し活動していたのが始まりだそうです。
1995年に中心メンバーの古橋悌二さんが亡くなりました。
Dumb Typeという名は造語で、英語のDumb(=言語能力を失った、ばかな、まぬけな)とType(=型、 タイプ)からインスピレーションを受けている。
高谷史郎さんは1998年から「ダムタイプ」と並行して個人の制作活動もされていて坂本龍一さんとは多数のコラボ作品があります。
こちら高谷史郎さんのプロフィールページ↓
ドイツのミュージシャン、アルヴァ・ノト(カールステン・ニコライ )さん
知っておくときっと展示が楽しい情報、四つ目は
ドイツのミュージシャン、アルヴァ・ノトさん。
アルヴァ・ノトさんとは2002年からアルバム制作やライブツアーを坂本龍一さんと共に開催されていたそうです。2015年に坂本龍一さんと映画『レヴェナント:蘇えりし者』の音楽を共同制作されています。
映画『レヴェナント:蘇えりし者』は字幕版、吹替版共にAmazonプライムビデオにて配信中。
Amazonプライムビデオで見る↓
アルヴァ・ノトさんは、カールステン ・ ニコライという別の名前でアート作品も作っています。多才ですね!!今回、アルヴァ・ノトさんの作品もありました。
タイの映画監督アピチャートポン・ウィーラセータクンさん
知っておくときっと展示が楽しい情報、五つ目は
タイの映画監督アピチャートポン・ウィーラセータクンさん。
展示室6に坂本龍一さんの楽曲とのコラボ作品がありますが、え?この人誰?という気持ちで見るか、事前に誰なのか知っていて見るのでは、だいぶ印象が変わると思います。
2000年:初長編映画『真昼の不思議な物体』を制作、山形国際ドキュメンタリー映画祭優秀賞を受賞。
2002年:2作目の映画『ブリスフリー・ユアーズ』でカンヌ映画祭の「ある視点」部門賞受賞
2004年:映画『トロピカル・マラディ』で第57回カンヌ国際映画祭審査員賞を受賞。
↑口コミを見る限りとんでもない傑作のようなのですが、日本では配信されていないようです。観たいです。
2010年:映画『ブンミおじさんの森』でタイ人初カンヌ映画祭最高賞を受賞。
予告編↓(シネマトゥデイさんの公式YouTubeチャンネルより引用)
多摩美術大学特任教授もされているタイの映画監督、映画プロデューサー、脚本家、美術家アピチャートポン・ウィーラセータクンさん。
アピチャートポン・ウィーラセータクンさん監督作品、ティルダ・スウィントンさんを主演に迎え2022年に劇場公開された映画『MEMORIA メモリア』はU-NEXTやAmazonプライムビデオでご覧になれます。2021年・第74回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞した作品です。
映画『MEMORIA メモリア』は字幕版がAmazonプライムビデオにて配信中。
Amazonプライムビデオで見る↓

MEMORIA メモリア(字幕版)
Zakkubalanさん(実の息子さん)とのコラボ作品もあり!
知っておくときっと展示が楽しい情報、六つ目はZakkubalanさんてどなた?
Zakkubalanさんというアーティストとのコラボ作品もあり、どなただろう?と思ったZakkubalanさんは、なんと!実の息子さんで、映像作家、映画監督の空音央(そら ねお)さんのアーティスト名でした!
それが分かって作品を見ると、なんというかジーンと来る構成でした。
坂本龍一さんの最後の演奏を記録したドキュメンタリー映画『Ryuichi Sakamoto | Opus』も監督されたのが空音央さんです。坂本龍一さんの最後の内縁の奥様(マネージャーも務めた方)のお子さんです。
「霧の彫刻家」中谷芙二子さんについて
知っておくときっと展示が楽しい情報、七つ目は芸術家の中谷芙二子さん。
なんと91歳の芸術家中谷芙二子さんの作品も体験できます。
中谷 芙二子さんの「霧の彫刻家」は1970年の日本万国博覧会のペプシ館において発表後は、世界各地で80を超える霧の作品を発表して、世界的に評価されているそうです。
「ダムタイプ」の高谷史郎さんとは過去にもコラボされています。
凄い霧で、視界が見えなくなるほどです。洋服は濡れませんでしたが、紙袋などは湿気を含んでしまうかもしれません。

中庭の展示を見逃さないで!!
知っておくときっと展示が楽しい情報、八つ目は中庭にも作品があるという事。
実は私は、うっかり一つ展示を見過ごしてしまいました!!
真鍋大度さんとのコラボレーション作品
『センシング・ストリームズ 2024–不可視、不可聴 (MOT version)』
1階ミュージアムショップの奥の中庭に展示されていますのでお見逃しなく!!
(私は「霧の彫刻家」のある地下2階から上がった所で終わりだと勘違いしてしまいました)
最後までお読み頂きありがとうございました。
ミュージアムショップでは坂本龍一さんのお写真入りのTシャツなども販売されていて、既に完売の商品もありましたので、もし買おうと思っている方はお金を沢山持っていかれる事をお勧めします。
坂本龍一さんがヴォーカルをした『左うでの夢』のレコードもあった!!欲しかった。
世界中の方から愛されているんだなぁと、実感した展示でした。
現在は混雑緩和措置について、Xでも案内が出ていますので事前に読んでから行かれるのがよろしいかと思います↓
混雑緩和の為【臨時夜間開館】もあるようです↓以下公式サイトより引用
3月の下記5日間、臨時夜間開館を実施致します(MOTコレクション展、MOTアニュアル展含む)。
実施日:3月7日(金)、14日(金)、21日(金)、28日(金)、29日(土)
開館時間:10:00-20:00(展示室入場は19:30まで)
私自身、行く前にもっと勉強して行けば良かった!!と思ったので、これから行かれる方の、少しでもお役に立てば幸いです。
合わせて読みたい
東京都現代美術館のある清澄白河駅周辺はカフェの街としても有名です。
お勧めのお店などまとめたブログもありますので、是非覗いてみて下さい↓蔵前もお勧め♪
そして、なんと清澄白河は、あの!ヴィム・ヴェンダース監督が憧れた小津安二郎監督のゆかりの地で記念碑があるので、ご興味ある方は足を伸ばしてみてはいかがでしょう?
清澄白河駅から門前仲町駅方面にあります。詳細はこちら↓
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