私は、普段映画やお芝居を好んで観させて頂き、ほぼオペラを観た事がないのですが、今回、「Tokyo Opera Days」という東京二期会さんのイベントで宮本亞門演出 オペラ『蝶々夫人』公演映像上映に行って参りました!
そこで、初めて、かの有名な「蝶々夫人」の全貌を観たのですがいろんな感想があり、それをベースに超絶オペラ素人の個人的な視点で今回は書いてみます。
この記事で受け取れること、知れること。
・有名なオペラ「蝶々夫人」を観に行く前の予備知識として、少し知っておく事ができる。(まっさらな気持ちで観たい方は観賞後にお読み下さい。ネタバレあり!)
・「蝶々夫人」のざっくりあらすじを知れる。
・ちょっとした雑談の話題ができる
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「蝶々夫人」の超絶ざっくりあらすじ
このオペラは三幕あり、1904年の長崎がストーリーの舞台です。
第一幕でアメリカ海軍士官ピンカートンが日本人の少女15歳の蝶々さんと結婚する。この少女は実家が没落士族の家、父かもらった切腹の為の刀が出てくる。ピンカートンは一時のお遊び気分の結婚のつもり。
第二幕は2人が出会って三年後。アメリカに戻ったピンカートンがいつ戻ってくるか心待ちに待つ蝶々さんの所に、新しい妻を連れたピンカートンが戻ってくる。
そして第三幕、ピンカートンとの関係で実は子供ができていた蝶々さん。その子供をピンカートンとその妻が育てると言い出し、全てを失うショックで蝶々さんは自殺をしてしまう。
「蝶々夫人」の何がひどいと感じたのか…
私が個人的に「そんなのひどい!」と感じたのは、第二幕は、蝶々さんとピンカートンが出会って3年後なのですが蝶々さんが夫ピンカートンは絶対に帰ってくると信じていて
「ある晴れた日に」を熱唱するのですが、もうここが絶品で絶頂の歌声!!!!!!!一点の曇りもないという大迫力な訳です。本当に蝶々さんは心の底から信じている。と。
そしてにわかに周りの方の話や夫ピンカートンの手紙の存在などでピンカートンは蝶々さんが三年も待っていないだろうと思ったのか?別の女性と結婚してその女性を連れてやって来るのです。
ここが「ひどい!!!!!ひどすぎる!!!ひどい男!!!!!」と(心の中で)叫んでしまったポイントでした。
「蝶々夫人」の見どころ!
そんなにも「ひどい男」と思ったオペラ初心者の私でも、心揺さぶられ涙が流れたシーンがありました。それは、第三幕で蝶々さんが、手放す自身の子供に歌うアリア「さよなら坊や」という楽曲。その迫力と子供への愛に溢れた歌声に、自分自身の母親を思い出し感動と悲しさに涙が出ました。
補足:「蝶々夫人」は実話でなない
こんなひどい話…でも、実際にあるのかもしれないなと思って色々調べてみましたがどうやらこのストーリーは実話ではないようで、そこはホッとしました。
原作はアメリカの弁護士ジョン・ルーサー・ロングが発表した短編小説で、ロングの実姉が1890年代初頭にキリスト教系の鎮西学院の五代目校長であり宣教師でもあった夫とともに長崎に住んでいた時の話から着想を得て小説を書いたと言われているそうです。それをイタリアの作曲家ジャコモ・プッチーニが作曲した作品。
アリアとは、1人で歌われる曲の事をアリアと呼ぶようですが、今回この「蝶々夫人」を観て思ったのは、最初は各シーン各シーン歌で繋がっていくオペラ自体に、やっぱり私は日常に近い映画やお芝居が好きと思って見ていたのですが、とうとう第三幕にはその歌唱の迫力にぐいぐいと引き込まれ第二幕のアリア「ある晴れた日に」と第三幕のアリア「さよなら坊や」は本当に素晴らしいと思いました。
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何度も再演される人気作「蝶々夫人」
この作品、2019年には熊川哲也さん率いるKバレエカンパニーさんが『マダム・バタフライ』と題してバレエ上演をされたり
東京二期会、ザクセン州立歌劇場、デンマーク王立歌劇場、サンフランシスコ歌劇場との共同制作で宮本亞門さん演出 、髙田賢三さんが衣装で上演されるなど、今でも何度も発表される作品。(宮本亞門さん演出で、また2024年にも上演されるようです)
当時の宮本さんのインタビューでは「オペラは、譜面に音楽と詞ががっちりと書かれていて、それを変えることができない」と話されていらして、そう考えると、同じ楽曲、をどう演出しどう演じられるか、そして舞台装置はどうなるのかによって、全く変わった印象になるのではないかとオペラの楽しみ方を少し知れたように感じます。
私自身、今回、観に行って良かったです!
これで今後「蝶々夫人」の話題がどこかで出てきても、話に参加できる!!この投稿を最後まで読んで頂きありがとうございました。
もしまだ「蝶々夫人」を観たことがない方は、どんな風に感じられるか、是非鑑賞してみて下さい。
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